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「常滑市の住宅」_2017/4
■計画概要
敷地面積_165.40㎡(50.03坪)
建築面積_70.81㎡(21.0坪)
延床面積_135.41㎡(40.96坪)
構造_木造2階建
建築共同設計_studio w-arc
構造設計_藤尾構造設計事務所
施工会社_株式会社EDITA
撮影_space man
設計_2015/5
施工_2016/12
家族構成_20代夫婦、子ども2人
【単純な操作による豊かな空間をもつ住宅】
住宅地に建つ木造2階建ての住宅。敷地形状が矩の出た長方形であったため、建物の外観や平面的なプランは敷地形状に合せて素直に決定している。平面的にも立面的にも比較的単純な構成であるが、断面的に2F床レベルを変えることで1Fに天井高の違う様々な場所や2Fとの繋がりを作り開放的で広がりのある空間を確保するとともに、階段とハシゴで2動線を確保している。単純な1つの操作(床レベルの調整)で豊かな空間性と交代勤務である施主のための2動線という機能性の2つを合理的に獲得している。
外部の木塀についても角度をつけるという1つの操作でアプローチからの奥行きを演出するとともに、採光・通風・塀の耐風強度を獲得している。
外観
矩のでた長方形の敷地のため、建物の外観は敷地形状に習い素直に形を作っている。閉鎖的な外部と開放的な内部を明確にすることと北面であることからサッシなど無駄なものを排除している。採光は東西南から得ている。
庭
最高高さ2,100の少し角度のついた木塀が視覚的に奥行きを作りつつ目線を遮りながら採光と通風を確保している。
玄関
閉鎖的な外部から開放的な内部へのアプローチのための中間領域。西面に開口を開けて階段を通して採光を確保している。
パブリックスペース
広い1室の中に【背の高い場所】【背の低い場所】【床の上がっている場所】【庭】を作っている。1室の中で自分の居心地のいい場所を見つけるイメージ。
パブリックスペース
床レベルを調整して2Fのフリースペースと空間をつなげている。交代勤務の施主のために、子どもが大きくなった時はハシゴにより2動線確保できる。
パブリックスペースの一角
パブリックスペースの一角
収納の天板が階段でもあり、勉強机でもあり、ベンチにもなっている。収納左手のガラリは箱階段を収納するとともに、床下ACのための通風口になっている。AV機器は全て収納の中に入れている。木製の扉に特殊な処理をすることでリモコンの操作も可能にしている。
2Fフリースペース
1Fパブリックスペースと繋がる空間。南北に分けた主寝室と子ども室の間に配置している。右手に見える箱階段は動線確保のためでも有り、寛ぐ時のベンチになる。内部に取り込んだバルコニーは主寝室と子ども室の境界としての役割と採光・通風の機能も併せ持っている。
2Fフリースペース
床レベルの違いにより1Fのパブリックスペースとは別の使い方のできる家族の共有の憩いの場。
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